患者愛ある診察(10分)
2025.8.24
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診察室から度々、笑い声や嬌声が漏れ聞こえて、随分楽しそうですねぇとスタッフに言われることがあります。
ある程度良くなってきた患者さまは、気分はどうかな、最近は意欲や活動はどうかなとお話ししながら普段の生活を窺い知ることができるので、雑談とはいえ貴重な情報なのです。
でも、単に確認やチェックだけだと味気ないですし、あからさまに評価されるのは心地よくないですよね。
白金台メディカルクリニックに来る患者さまは、安心されたり、癒されたいという思いを少なからずお持ちのことでしょう。私も診察室を出る時には少しでも明るい気持ちになっていただけたらと思い、ついそんな話題を振ってしまうのかもしれません。
10分診療のお願いなど本当は心苦しいのですが、私も患者愛をもって皆さまの期待に応えたいと思っています。
一方で、非常に深刻な重いお話を真剣に受け止める必要がある時も、もちろんあります。
仕事なので当然慣れています。
とはいえ、全く動揺することがない、というわけではありません。
診察室では顔面の表情筋をぴくりとも動かさずに話を聞くことはできても、普段の気の抜けた私はそんなにしっかりもしていないのでちょっと気が緩むと弱ったり、涙が滲みそうになったりします。
そんな自分をよくわかってくれて、いつもたわいのない私の話に付き合ってくれるスタッフや、旧友に支えられて、患者さまの元気になる姿に励まされて、またできる限りのことを努力していこうと思う日々です。

花鳥風月には心癒されるものですね・・・
支えたり、支えられたりしながら人生って回っていると思いませんか?
いろんな所で支えてくれている皆に心から感謝です。