松江にて

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先日お彼岸に、ひょんなことから松江市にある曽祖父のお墓を訪ねてきました。
全く縁の無かった土地ですが、ここでご先祖さま達が暮らしていたのかと思うと何となく親近感が湧いてきます。




普段は暮れに本家の京都のお墓参りに行くくらいで、あまりご先祖さまを敬っているとは言えないのですが・・・。
行ってみると人は優しいしお魚も果物もお酒も美味しいし、温泉も気持ち良く、何だかとっても歓迎されているような感じで良い小旅行でした。お寺に着いた瞬間に厚い雲から太陽がさーっと射し込み、曾祖父が喜んでいるのかもしれないと思いました。



「・・・それはきっと、ご先祖さんに呼ばれてたんですよー。」二度目にして既に顔馴染みとなったお料理屋さんで、若い衆をビシッと従える女将さんにこれまでの経緯を話すと真顔でそう仰います。

「えー、じゃあ、この島根一のお店にも連れて来られた?私がまた必ず来るように。」

美味しい的鯛のお刺身を始め、山陰の美食の数々を堪能しつつ、素敵な女将さんとお喋りが弾みます。目論見の通りか、もう既にすっかり松江の虜です。この土地とのご縁も嬉しいお土産です。出雲大社に参拝した成果でしょうか。

因幡の白兎達。傷は完治したようで宴会をしています。



ご先祖に感謝する気持ちというのは今ある自分に命を繋いでくださったことへの感謝なのだと思います。そしてお参りするという行為は、汚れた気持ちを排除し自然と謙虚な気持ちにもしてくれるものですね。報告と感謝とお願いと。(お願いが1番多かったかもしれません。)

また必ず来ますね!と心に誓い米子空港を後にしました。




もし今日で自分の生涯を閉じることになったとしても、後悔のないように一日一日を大切に生きていきたい、そう思うのです。