自分や家族が認知症になったら

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当院に通院中の患者さまや、ご家族が認知症になることが増えてきたことを最近ひしひしと感じています。

今注目と期待のアルツハイマー型認知症の治療薬、レカネマブの最近の使用状況を聞く機会がありました。暑い中、製薬会社の皆様方どうもありがとうございました。
(このブログまで読まれていてびっくりです。)
使用の条件がとても厳しく、また治療可能な施設も限られており、まだ件数は少ないようですが、私も含め多くの精神科医がこのレックの報告に熱い注目をしているはずです。

80歳を超えると15%以上、85歳以上では30%以上が認知症

2025年問題、いわゆる団塊世代が75歳以上となると、認知症になる方も約471万人を越すとと予想されています。軽度認知障害を合わせると1000万人以上です。

今の高齢者の皆さまはとても溌剌として美しく、ひと昔前とは違うと思うのですが、それでも・・・脳の老化現象は否応なしにやってきます。


自分や家族が認知症になることだって、十分にあり得ます。
まず、初めにやることはなんでしょう?


認知症に関して知識がゼロだとマズい!のです。

本人の元々の性格だから、とか、拒否しているから、と受診を先延ばしにして進行してしまうことも多々あります。


認知症になるとどんな変化があるのか。アルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型などのタイプがあること、治療にはどういった薬があるのか、食事や運動、日常生活で気をつける点はどんなことか。どこで相談ができるのか、どんなサポートがあるのかなど、まずは知識情報を得ておきましょう。


金銭や財産管理についても、本人が拒否をしているからと任せていると、後で後悔することにもなりかねません。後見人制度、家族信託などきちんと考えられる時から話し合っておくことも大切です。
自宅での生活が破綻して初めて施設を調べるのでは遅いと思います。


医療機関で検査をして診断がされた時、ほとんどの方は何をしたらいいか分からず、途方に暮れてしまいます。
パンフレットやインターネットでも最低限の情報を得てから受診をされる方が、さらに深く話が進むのではないでしょうか。

近隣のイベント。素敵なメッセージですね。

介護施設での認知症診察も行なっている、ヘルパー2級の院長が、皆さまの大切な人生の終末期を安心して過ごしていけるよう医療と介護を繋ぐお手伝いをしていきます。

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