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時薬、人薬

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今年もまた、沈丁花の香りが新しい季節の予感を運んできます。


なんとなく患者さま方も、新しい環境に進み始めたり、新しいことに取り組むなど”始動の時“になっているなあと感じます。
春は気持ちを前へ進めやすい季節ですね。


私は入院中だった家族がコロナがきっかけで他界し、年明けから仕事を離れると途端に不意に襲ってくる制御不能な感情と格闘していました。時薬以上に私を救ってくれたのは他ならぬ、人の温かい優しさでした。


この1月、2月はかつてなく多くの皆様の溢れる優しさに支えられていたと感じます。


いつもの明るい冗談で笑わせてくれる仕事仲間も、食事がとれないことをわかってそっと差し入れをしてくれることも、一生懸命慰めてくれる友人にも、患者様から励ましの言葉も本当に有難かったです。

こういうふうに人の優しさが人の心を癒やしていくのだと。


深い悲しみを知り、他人の悲しみを慮ることができるようになるのかもしれません。

そうしてまた自分も誰かを励まし、慰める側にもなれたらと思います。


やわらかな春の陽射しに背中を押してもらい、皆様のお陰でようやく前向きな気持ちが戻ってきてくれました。
今、悲しみに暮れている方の元にも早く明るい便りが届くことを願っています。

そしてまた日は昇る・・・・。明けない夜はないですものね。
空から夜明けの太陽を見たことはありますか?とても神秘的で感動的な光景です。